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Fukuoka Higashi Zaitaku Care Network

介護老人保健施設

介護老人保健施設 (令和2年4月18日新規掲載)

Ⅰ.介護老人保健施設(老健)とは
 要介護・要支援状態にある利用者本人とその家族が安心して自立した生活を続けられるよう、医療、看護、介護、リハビリテーションから栄養まで、さまざまな専門職が多職種協働で在宅復帰・在宅支援を行う介護保険で利用できる施設です。

Ⅱ.配置される専門職
 医師、看護職員(看護師・准看護師)、介護職員(介護福祉士・ヘルパー・介護職員初任者研修課程修了・介護福祉士実務者研修課程修了)、リハビリテーション専門職(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士、以下PT・OT・ST)、薬剤師、管理栄養士、介護支援専門員(ケアマネジャー)、支援相談員等、様々な専門職が配置されており、多職種協働でご利用者・ご家族の生活を支えます。

Ⅲ.老健で受けられるサービス
 1.介護保健施設サービス(入所)
 2.ショートステイ(短期入所療養介護・介護予防短期入所療養介護)
 3.通所リハビリテーション・介護予防通所リハビリテーション(デイケア)
 4.訪問リハビリテーション・介護予防訪問リハビリテーション

Ⅳ.利用基準
 介護保険法による65歳以上の第1号被保険者と40歳以上の第2号被保険者で特定疾病が原因で要支援・要介護認定を受けた方のうち、病状が安定していて入院治療の必要がなく、リハビリテーションを必要とされる方が利用できます。
 1.介護保健施設サービス(入所):
   要介護1~5※1
 2.ショートステイ(短期入所療養介護・介護予防短期入所療養介護):
   要介護1~5、要支援1・2※1
 3.通所リハビリテーション・介護予防通所リハビリテーション:
   要介護1~5、要支援1・2
 4.訪問リハビリテーション・介護予防訪問リハビリテーション:
   要介護1~5、要支援1・2

Ⅴ.老健の施設類型
 H30年度介護報酬改定により「在宅復帰・在宅療養支援等指標10項目と一定の要件によって老健は5つの施設類型に分類されています。
 1.超強化型
 2.在宅強化型
 3.加算型
 4.基本型
 5.その他型
 施設類型によって老健の機能や利用料金等が異なります。

Ⅵ.老健で行うリハビリテーションとは
 老健で提供されるリハビリテーションは、さまざまな職種がチームで行う「生活期のリハビリテーション」と「PT・OT・STが提供するリハビリテーション」とがあります。また、在宅復帰・在宅支援のために多職種協働での支援を行います。
 1.生活期のリハビリテーション
  老健では、医師やPT・OT・STの指導のもと、起居動作・移乗・移動・食事・
  更衣・排泄・入浴・整容などの日常生活動作がより向上するためにチームで訓練を
  行います。看・介護職員は利用者の自立に資する手助けで、少しでもできることを
  増やしていきます。
 2.PT・OT・STが提供するリハビリテーション
  個人の状態に合わせた実施計画書を作成し、リハビリテーションマネジメントに基
  づいてリハビリテーションを提供します。機能訓練は週2回を原則とし、以下の
  場合は加えて実施します。
(ア)入所後や退院後、短期入院であっても必要性がある場合、初めての要介護認定
   直後に3か月間集中的に心身機能の維持・改善を図ります。
   1)短期集中リハビリテーション(入所20分・通所リハ40分程度)
   2)認知症短期集中リハビリテーション(入所20分・通所リハ20分程度)
(イ)社会復帰、地域復帰を目指す通所リハビリテーション終了を前提としたリハビリ
   テーションを行います。
   3)生活行為向上リハビリテーション(通所リハ)
(ウ)在宅生活での一時的な生活機能の低下の迅速な改善や能力向上を目指します。
   4)個別リハビリテーション(ショートステイ20分程度)
(エ)介護予防を目的として運動器機能の向上を目指します。
   5)運動器機能向上(介護予防通所リハ)
3.在宅復帰・在宅支援に向けてのリハビリテーション
(1)介護保健施設サービス(入所)
   ケアマネジメントと連動し、リハビリテーションマネジメントのもとリハビリテ
   ーションを行い、入所前後訪問指導、退所時指導、退所前後訪問指導、試行的退所
   時指導、退所時情報提供、退所前連携にて在宅復帰を支援します。
(2)通所(介護予防通所)リハビリテーション(デイケア)・訪問(介護予防訪問)
  リハビリテーション
   かかりつけ医、ケアマネジャー、居宅のサービス事業所と連携をとり、居宅サー
   ビス計画と連動しながら、リハビリテーションマネジメントのもとリハビリテー
   ションを行い、在宅支援を行います。

Ⅶ.老健のいろいろな使い方(例)※2
 1.介護保健施設サービス(入所)
  ・病院から老健へ入所し、リハビリテーションをしてから自宅に帰る。
  ・入所して自立に資する介護を受けながら、3か月間集中してリハビリテーション
   をする(短期集中リハビリテーション)。
  ・在宅で暮らすため、入所して認知症の集中的なリハビリテーションをする(認知症
   短期集中リハビリテーション)。
  ・自宅で暮らし続けるために3か月ごとに老健をリピート利用して集中的なリハビリ
   をする。
  ・寒くて体調を崩しやすい冬場だけ入所してリハビリテーションをする。
  ・住宅改修の期間、入所してリハビリテーションをする。
  ・夏場の食欲低下する時期に入所し、空調の整った環境で、健康管理と栄養管理の
   下、集中的にリハビリテーションをし、体力をつけて在宅生活を継続する。
  ・特養の入居待ちの間、老健に入所して自立支援のリハビリテーションをする。
  ・老健で最期の時を過ごす(在宅支援の一環)。
  ・有料老人ホーム等の住み替えを検討の間、自立支援のリハビリテーションをする。
 2.ショートステイ(短期入所療養介護・介護予防短期入所療養介護)
  ・定期的に泊まって整った環境で個別リハビリテーションをする。
  ・法事や旅行など家族が家を留守にする際に利用する。
  ・家族の介護疲れ軽減のため、本人はリハビリテーションのためにショートステイ
   をする。
  ・胃瘻管理や吸引処置が必要な方がショートステイをして個別リハビリテーション
   を受ける。
 3.通所リハビリテーション・介護予防通所リハビリテーション
  ・自宅から老健の通所リハビリテーションに通う。
  ・自宅内では行えない訓練を整った環境で重点的に行う。
  ・自宅から通ってリハビリテーションマネジメントのもと自宅環境のアドバイスや
   在宅での日常生活動作指導、介護指導を受ける。
  ・住宅型有料老人ホームから老健の通所リハビリテーションに通う。
  ・要介護状態にならないために運動器機能の向上を図る(介護予防運動器機能
   向上)。
 4.訪問リハビリテーション・介護予防訪問リハビリテーション
  ・自宅で老健からの訪問リハビリテーションを受ける。
  ・実際の生活場面で日常生活動作訓練をする。

 ※1 入所判定により、内服状況や特別な処置が必要な場合、また集団生活が不能と
    判断された場合などには入所できない場合があります。
 ※2  お住いの地域の老健によって対応が難しいケースもあるため、ご利用の際には、
    ご希望の老健にご相談ください。

        (介護老人保健施設ローズガーデンM.K. 理学療法士 郡山由美子)

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