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Fukuoka Higashi Zaitaku Care Network

ごあいさつgreeting

福岡東在宅ケアネットワーク代表者挨拶 田中範江

  2020年度より当ネットワークの世話人代表に就任しました田中です。
  2009年、東区薬剤師会の呼びかけからスタートした当ネットワークは、東区およびその周辺の介護・医療従事者(在宅ケアサービスに従事する者)の個人的な団体として発足しました。

  当ネットワークの目的は「在宅ケアサービス利用者およびその家族が在宅ケアサービスの支援を受けて、地域で尊厳ある快適な生活を営むことができる」(会則第2条、目的)であります。
私たちはこの精神をふまえ、初代世話人代表である伊藤新一郎先生の熱意と強いリーダーシップのもと精力的に様々な活動を11年間続けて参りました。その歩みは時代の流れとともに、変化を遂げてまいりました。

  未曾有の災禍といわれている今回の新型コロナウィルス感染拡大は、医療機関のみならず私たちの社会生活に甚大な影響を及ぼしております。当ネットワークの活動においても、事業そのものの見直しが余儀なくされています。そこで現状を把握する目的として、今年6月に「新型コロナウィルス感染症の影響に関するアンケート調査」を実施しました。会員の皆さまの不安やご苦労は計り知れないものがあり、患者・利用者・入所者そしてご家族への影響も甚大であるということが推測されました。外出・交流機会の減少、活動低下によるADLの低下、家族の介護負担の増加など、大変深刻な状況だと思われます。

  当ネットワークはこの調査結果をふまえ、事業内容の大幅な見直しと同職種間のさらなる連携(縦連携)の強化を行って参ります。この未曽有の危機をきっかけに、総力を挙げて改革に取り組む必要があると考えております。
介護・医療従事者の個人的な集団である当ネットワークですが、地域の種々の団体とも連携を図り東区の地域包括ケアシステムを構築していきたいと思っております。今後とも市民の皆さま、諸団体のご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。(令和2年10月12日更新)

前代表 伊藤新一郎先生の挨拶文はこちら

福岡市東区医師会からのご挨拶   福岡市東区医師会会長 石橋裕一

 皆さんこんにちは。東区医師会の石橋です。

 今や、福岡市東区の人口は約31万人、そのうち75歳以上が3万2千人で10%を超え、65歳以上は6万8千人で約22%です。今後、ますます高齢者は増え、医療介護を必要とする人が増えていきます。

 この中で、我々が東区住民の健康を守るためには様々な連携が必要と考え、「地域完結型医療ネットワーク」を構築してきました。
患者さんにとってはどんな病気でも診てくれるスーパードクターに見てもらうのが理想でしょうが、残念ながら、医師には専門分野があり、得手不得手があります。不得手な分野を補うために、医師同士が連携しながら診療していかなければなりません。
また、病院には急性期を診る病院、回復期を診る病院、慢性期、療養期を診る病院など、各病院で役割が異なっております。「地域医療構想の目的は、2025年に向けて、地域ごとに効率的で不足のない医療提供体制を構築することです」と厚労省も述べていますが、東区においては急性期から慢性期まで十分に整っています。

 高齢者の生活を支えるためには、住まい、予防、医療、介護、生活支援の5つのサービスが連携を組むことが必要です。これら5つのサービスを一体的に提供できるケア体制を構築する事が地域包括ケアシステムです。このためには、医療と介護の連携もまた非常に重要です。
このように高齢者を支えるためには様々な連携が必要です。そして、ただ患者や情報のやり取りだけでなく、連携する相手がどのような考えを持って医療や介護を行っているのか、どの程度の技術、設備を持っているのかがわかっている、いわゆる「顔の見える関係」が大事です。東区医師会はこの「顔が見える関係」づくりを第1に考え取り組んできました。福岡東在宅ケアネットワークも多職種間の「顔が見える関係」づくりのために様々な事業に取り組んでこられました。
ネットワークにはハブが必要です。ハブは中心に一つだけでなく、複数のハブが必要です。東区医師会は、東区を大きく4つのブロックにわけて、各々のブロックでネットワークのハブ機能を担っていただく病院をブロック支援病院としています。

 北部ブロックは福岡和白病院、福岡みらい病院、中部ブロックは千早病院、福岡輝栄会病院、南部ブロックは原土井病院、貝塚・箱崎ブロックは貝塚病院がブロック支援病院としてネットワーク作りに、地域包括ケアシステム作りに働いてもらっています。
各病院には各地区で在宅医療に取り組んでいるクリニックのネットワークづくりに、またかかりつけ医が在宅医療に取り組みやすくするための応援を頼んでいます。

 在宅医療に取り組む上で医師が最も重荷に感じていることは、365日24時間、患者の急変に対応できる体制を整えなければいけないことです。在宅で介護を受け療養中の高齢者は病状が急変することや、また転倒して大怪我を負うことなどが度々あります。このような緊急事態に対応できるように、主治医と訪問看護師、後方支援する病院の協力体制を整えることもブロック支援病院の大事な役割です。日頃より「顔の見える関係」が築かれていることが連携をスムーズにします。

 みなさん「とびうめネット」をご存知でしょうか?あるいは聞かれたことがありますでしょうか。これは福岡県医師会が行っている事業で、患者さんの情報をとびうめネットに登録することができます。患者さんの承諾を得た他の医療機関もその情報を見ることができます。
患者さんが緊急で病院に運ばれた時に、主治医の紹介状が間に合わなくても、とびうめネットに登録されている患者さんならば、病名や病歴、飲んでいる薬などの情報を、すぐにネットワーク上で見ることができます。

 東区医師会では、在宅医療を受けている患者さんや、通院している患者さんでも状態が急変しやすい高齢者は、このとびうめネットに登録していただけるように各医療施設に参加するように推進しているところです。

 このように、東区医師会はとびうめネットの利活用とブロック支援病院を中心としたネットワーク作りにより、在宅医療の推進に取り組んでいきます。福岡東在宅ケアネットワークの皆様も多職種連携研修会を含め、様々な機会に医療・介護・多職種間で「顔の見える関係」を作り、東区の地域包括ケアシステムを一緒に築きましょう。(令和元年1月更新)

 前会長 田村重彰先生の挨拶文はこちら
 元会長 辻裕二先生の挨拶分はこちら

東区保健福祉センターからのご挨拶  東区保健福祉センター所長 衣笠有紀

 日本においては,諸外国に比べ少子高齢化が速いスピードで進んでいます。 人口における65歳以上の占める割合(高齢化率)が21%を超えると,超高齢社会と呼ばれますが,日本全体では平成19年に21%を超え,超高齢社会に突入しました。福岡市は若い世代が多い都市ですので全国平均よりも約10年遅れで高齢化が進み,平成29年7月に21%を超え超高齢社会となりました。現在の東区の高齢化率は22%で福岡市の平均位ですが,校区によって高齢化率が高いところも認められます。

 すべての方が高齢となり介護を要する状態になっても住み慣れた地域で自分らしく過ごすことができるように,医療・介護・予防・住まい・生活支援が一体となって提供される地域包括ケアシステムの構築は,今後も少子高齢化が加速することが予測される現在,重要な課題となっています。

 システムの根幹となる在宅医療・介護に関して,東区では平成6年ごろから東区医師会の先生方を中心として在宅医療のネットワークづくりを目的として,【在宅医療部会】を開催し,医療・保健・介護の各種団体間の連携づくりを行ってこられました。

 また,在宅ケアサービスに従事する個人で構成される情報交換の場として平成21年に【福岡東在宅ケアネットワーク】が設立され,在宅ケアに従事される方々が【顔が見える連携】を取りながら質的向上を目指してこられました。在宅ケアの最前線で奮闘しておられる皆様の声を反映し,多職種連携の在り方や各種団体の組織強化,市民啓発など,様々な取り組みに関してご協力いただいています。地域包括ケア在宅医療介護部会の委員にも福岡東在宅ケアネットワークの代表の方に着任していただいています。在宅ケアの最前線で活躍されている皆様の代表として様々なご意見をいただきながら今後の東区の地域包括ケアシステムを構築していきたいと思っておりますので,今後ともご協力のほどよろしくお願いいたします。(令和元年9月更新)

福岡東在宅ケアネットワーク

事務局:岡部廉、岡部千春
〒813-0025
福岡市東区青葉3丁目1-6
医療法人あおばクリニック内
TEL:092−691−3633
事務局専用FAX:092−692−1024
Eメール:
fukuokahigashi.zaitaku.sec
@gmail.com