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Fukuoka Higashi Zaitaku Care Network

小規模多機能型居宅介護

在宅ケアにおける小規模多機能型居宅介護の役割

指定小規模多機能型居宅介護とは?(認知症対応型の地域密着型サービス)
 自宅を拠点とし利用者が住み慣れた地域での生活を継続することができるよう、地域住民との交流や地域活動への参加を図りつつ、利用者の心身の状況、希望及びその置かれている環境を踏まえて、通いサービス、訪問サービス及び宿泊サービスを柔軟に組み合わせることにより、妥当適切に行います。
 利用者一人ひとりの人格を尊重し利用者がそれぞれの役割を持ち家庭的な環境の下で日常生活をおくることができるよう配慮して行うことを目的とします。
サービス提供に当たっては、居宅介護計画書、小規模多機能型居宅介護計画(ライフサポートワーク)に基づき漫然、かつ画一的にならないよう利用者の機能訓練及びその方が日常生活を営むことができるよう必要な援助を行うことを目的とします。

小規模多機能型居宅介護の特徴
1. 本人本位の支援
 主体は利用者本人の意向を聞きながら自立支援を行います。小規模多機能型居宅介護は、計画作成担当者(介護支援専門員)、看護師、介護職員の多職種連携で支援を行います。
2. 継続的支援
 計画に基づき365日24時間の切れ目ない支援をします。「通い」「訪問」「泊まり」を臨時でいつでも利用できます。この柔軟なサービス提供は、利用者さん、ご家族がお互いのサービス提供を保障し合うことに支えられています。
3. 家族支援
 ご家族が在宅介護に自信が持てるサポートを行います。利用者だけでなくご家族の健康状態や介護の相談窓口となります。
4. 地域との関わり
 事業所を拠点とする地域、利用者を拠点とする地域のそれぞれに交流の維持や開拓などを行います。
 
事業所拠点:地域連携を目的とし運営推進会議を開催しています。事業所や地域の問題等を地域住民の方々や連携事業所、行政職員の方々と改善にむけて話し合いや様々な取り組みを行っています。
 
利用者拠点:これまで培って来られた関係維持や新たな関係構築など利用者さんの応援チームとして力を合わせサポートできる働きかけをしています。
1〜4を柱に利用者個々に合わせてサービスを展開しますので、まるでカメレオンのような
特徴を持っています。

小規模多機能型居宅介護の現状
 平成18年に新設された小規模多機能型居宅介護事業所数は現在(H25.12)、全国で約4,200カ所を超えています。しかし、設置場所は、一定しておらず高齢者数5,000人に1カ所〜100,000万人に1カ所と市町村によって整備状況が異なる状況です。
福岡市の小規模多機能型居宅介護事業所数は、現在36事業所存在し平成26年度には41カ所に増えます。東区には8つの圏域に1事業所ずつ存在します。
(博多区:4、早良区:7、中央区:2、南区:5、城南区:4、西区:6)

 自宅で暮らす人は、ニーズが多様であることからサービス提供に柔軟さが求められます。それに応えるため、小規模多機能型居宅介護の形も柔軟なサービス提供が展開され事業所それぞれに特性があります。利用者の4割以上が独り暮らしの人であり、在宅生活が家族介護前提であることに縛られないことで、その人の在宅生活支援が行われています。又、利用者の8割以上が認知症の人です。現在、全国で認知症の診断を受けている人は462万人。その予備軍は400万人、国民の15人に1人が認知症か認知症予備軍と言われています

 これまで入所生活になりやすい環境であった独り暮らしや高齢者夫婦世帯、認知症の人達を支えることが個々人の在宅生活を継続できる可能性が大きくなってきています。認知症や何らかの原因によって、介護が必要な状態になっても住み慣れた自宅や地域で暮らし続けるニーズを達成していくために「オレンジプラン」でも認知症支援として小規模多機能型居宅介護が位置づけられています。

小規模多機能型居宅介護事業の対象
1.福岡市住民登録がある方
2.介護保険認定区分 要支援、要介護の方
 事業所により指定対象(要支援の受入)が異なりますのでご確認ください。
3.在宅生活の復帰や挑戦、継続の意向がある方
 退院後等、連泊をしながら日常生活リハビリを行い少しずつ在宅復帰訓練することも可能です。その方のケースにより柔軟なサービスができますのでご相談下さい。

多職種連携
 小規模多機能型居宅介護は利用者さんのニーズによって多職種連携を行います。認知症がありながら医療ケアを必要とする場合や機能訓練を強化する場合など様々ですが、日常生活支援の基盤を作りながら安心して医療ケアが受けられます。又、認知症を始めとする介護問題や日常生活問題などもあります。

 医師(各専門医)、看護師、薬剤師、理学療法士、作業療法士、栄養士、介護支援専門員、福祉用具相談員、弁護士、司法書士、行政、各団体などの様々な専門職の方々と連携してケアを行っています。

(原土井病院 小規模多機能ホーム 中村美保子)

福岡東在宅ケアネットワーク

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